ニキビが出来たときのメイク方法

ニキビが出来ても女性であればメイクはしたいものです。特に目立つようなニキビや髪の毛で隠せないようなニキビであれば外出したくなくなるという人も多いのではないでしょうか。ニキビを治療するには清潔が一番ということが分かっていても、目立つニキビを隠すためにファンデーションを塗っているという人もいるかもしれません。もちろん、ニキビ皮膚科などではニキビの出来ている箇所へのメイクは推奨していません。

ニキビ皮膚科がメイクを推奨しない理由

メイクをすればニキビが出来るという根拠は医学的にありませんが、メイクがニキビに全く影響を与えないと言われればそうではありません。
ニキビの主な原因はホルモンバランスの異常によるもので、角質層の乾燥や角栓が詰まってしまうことでアクネ菌が繁殖して出来てしまうものです。
そこに、化学物質で作られた化粧品や刺激性のある化粧品を使用することに因ってニキビが悪化してしまったり、肌トラブルが起きてしまったりすることがあります。直接のニキビの原因でないにしても、肌に合わない化粧品を使用することは肌に負担をかけてしまう原因になり結果的にニキビを招いてしまうということです。
さらに、刺激の強い化粧品や化学物質で作られた化粧品にニキビの出来そうな詰まった毛穴が蓋をされてしまうことも肌にとっては負担になります。
化粧をした後にしっかりと正しい洗顔を行うことが出来れば肌への負担が減り、メイクをしてもニキビが出来にくくなりますが、正しい洗顔が行えずメイクが肌に残った状態になるとひしとメイク物質がアクネ菌の格好の餌食となり、ニキビを悪化させてしまいます。
ニキビ皮膚科ではどういった化粧品がいいのかまで細かく教えてくれないところが多いので、総合的に見て肌の免疫力が下がっているニキビ肌へのメイクを推奨していないというわけです。

ニキビが出来たときはメイク道具を変えること

ニキビが出来た肌は通常の肌よりも敏感になっていて、さらに免疫力が下がった状態です。一般的な化粧品では肌への刺激が強すぎたり、化学物質を使用していたりすることもあるので、肌への負担が少ない低刺激の化粧品を使うことをオススメします。
ニキビ皮膚科では低刺激の化粧品を扱っているところもあり、相談すると病院おすすめの化粧品やオリジナル商品を紹介してくれるところもあります。
メイクの下地やファンデーションにはオイルフリーのものやノンコメドジェニックと言われる化粧品を使用するのがおすすめです。
オイルフリーの化粧品はその名の通り、油分を使用していない低刺激の化粧品です。軽いつけ心地で夏場などに使用する人も多いものです。
ノンコメドジェニックは日本語に直訳するとニキビがないように作られた化粧品と言う意味になります。つまり、ニキビによくないと言われる成分を極力含まない化粧品で、ニキビに一定の効果があるとされています。ニキビの肌に選ぶのであればこれらの化粧品を選ぶようにしましょう。
また毛穴を塞いでしまうコンシーラーやリキッドファンデーションはニキビ悪化の原因にもなりやすいので出来るだけ使用は避けるようにしてください。

ニキビ皮膚科がオススメするメイク術はカラーコントロール

ニキビ皮膚科では肌のアクネ菌繁殖を抑制するため、ニキビ肌へのメイクはあまりオススメしていないところがほとんどです。特にニキビを隠そうとファンデーションを厚塗りしたりコンシーラーを使用したりすることはNGとされています。
それでも女性にとってニキビが顔に出来ているのは外出したくないことと同じくらい嫌なものですよね。
そんなときにニキビ皮膚科ではカラーコントロールを駆使したメイク方法を教えてくれるところもあります。
カラーコントロールは補色を活用したメイク術でニキビを目立たなくする効果があります。赤みを帯びたニキビであれば補色となるグリーン系のパウダーを使用することでニキビが目立たなくなり、肌が自然に見えます。紫や褐色を帯びたニキビには反対色であるイエロー系のパウダーを使うとニキビが目立たなくなります。
ニキビが出来た肌は非常に敏感なのであまり刺激しないようにし、ニキビの出来ていない箇所、特にアイシャドーや口紅に視線が集まるようなメイクに切り替えるのもニキビが目立たなくなるポイントです。

ニキビが出来た肌は思っている異常に刺激に弱く、肌荒れを起こしやすくなっています。ニキビ皮膚科では皮膚科的立場からメイクを推奨していないところがほとんどです。また万が一悪化してしまうと真皮層を傷つけてしまいニキビ跡が残ってしまうこともあるので出来るだけ刺激をしないためにメイクを薦めていません。
ニキビ肌のピークが過ぎた肌であればある程度はメイクをしても悪化を防ぐことも出来ますが、素人がニキビの状態を判断するのは非常に難しいものです。ニキビ皮膚科でしっかり治療を受けながら医師に相談し、どの程度のメイクであれば行っても大丈夫かなど確認しながら、治療に専念することがニキビ治療には非常に大事になります。